起業女子や主婦をターゲットにしたコンサルタントはたくさんいますが、きちんとクライアントの成果を出せるコンサルもいれば、「コンサルタント」とは名ばかりで、問題の発見も解決のための提案も何もしない似非コンサルタントもたくさん存在します。
資格がなくても名乗れる職業なので、ピンキリなのはしょうがないと思うんですが、引っかかるひとは何度も似非コンサルタントに引っかかります。
それは本物なのか偽物なのか、見分けることが出来ていないから。
ということでこの記事では、似非コンサルタントに引っかかりたくないあなたに、気をつけるべき3つのポイントをお伝えします。
錯覚資産に騙されない
少し前に話題になったこちらの本、知っていますか?
「錯覚資産」というキーワードが出てくるのですが、「錯覚資産」について本の中では以下のように書かれています。
「人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚」は、一種の資産として機能するということだ。
人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている – 第一章
錯覚資産とは認知バイアスの一種で、例えば「容姿の優れた政治家は、政治手腕や人格もいい」と錯覚されるというものです。
容姿がいいことと政治手腕や人格は別の話なのに、プラスのイメージを引き起こすものがあると他の要素に対する印象も底上げされるという。
社会心理学の用語でいうところのハロー効果ですね。
詳しく知りたいひとは、Web上で最初の5章が無料公開されているので読んでみてください。
この本を読むと、多くの起業女子は錯覚資産に騙されすぎ…とわかります。
例えば、コンサルタントのプロフィールでよく見る、「元◎◎」。
誰もがよく知る大企業の名前とか、職業とか。
例えばそのコンサルタントが元トヨタだとして。
「あのトヨタ出身…!
それならきっと有能だろうし、コンサルタントとしてもまともに違いない。」
と錯覚してしまうんですね。
経歴はそのひとの能力を担保するものではないし、そもそも本当の経歴かもわかりません。
経歴が事実でも、派遣社員や契約社員だったかもしれないし、コネで入ったかもしれないわけです。
でも「元◎◎」の肩書きだけで、すごいひとだ!と錯覚してしまう。
他にも、出版実績のあるひと=すごいひと。と捉えるひとも多いですね。
本だって簡単に出版できる時代なのに。
似非コンサルタントは錯覚資産の運用が得意です。
プロフィールや実績をパッと見て、すごい!と簡単に思ってしまうひとは危険。
思考の錯覚によって真実を歪めて受け取っていないか、意識的に自分を疑うようにしましょう。
仕掛ける側の情報を知る
発信している内容の真偽を判断するための情報収集は最低限必要ですが、もうひとつ、発信者がインプットしている情報を得る、方法も有効です。
仕掛けのからくりを知れば、変に煽られることもないので。
例えば、特定の商品やサービスを購入させるランディングページには、ひとの心を動かす仕掛けがたくさん盛り込まれています。
記事の構成も、一つひとつの言い回しも、配色もレイアウトも全て。
知らずに見ると買いたいスイッチを入れられ、読み進めていくうちに買わない理由がなくなって、明るい未来と買わないことのデメリットしか見えなくなり、お申し込みボタンをポチっと押してしまいます。
こうなってしまうのは仕掛けを知らないから。
セールスコピーや行動心理学などの知識があれば、ああ、鉄板の流れね、テンプレね、と気づけるんです。
ステップメールによくある、挫折から復活するヒーローストーリーなんかもそう。
ストーリーがよく出来ていて共感ポイントがあって、無知で見るとストーリーに引き込まれ、共感してなんだか相手が身近に感じ、応援したくなります。
自分を重ねて憧れることもあるでしょう。共感性の高い女性によく見る傾向です。
かくいうわたしも、こんなブログを書いてますが感受性豊かなタイプです。
すぐ共感しちゃう 笑。
過去には騙されたこともいっぱいありました。
街で声をかけられてホイホイついていって200万の毛皮を買わされそうになったり、高額のエステ商材のローンを組まされたり。
そんな経験を経て今があるんですが、騙されやすいわたしがなぜ俯瞰して見られるのかというと、仕組みを知っているからです。
ああ、ここで共感ポイントを作ってるんだなとか、はいはい、ここは弱みを強めに押し出すタームね、とか。
発信者側に立って見れるようになれば、わかりやすいものには引っかかりません。
詐欺の手口を知っていれば、引っかかることはないですよね。
セミナーやコンサルタントを探すより先に、セミナー開催者やコンサルタントがインプットしているであろう情報にリーチしてみてください。
本からでも十分に情報を得られます。
きっと、見える景色が変わるはずです。
情報ではなく、成果で判断する
手軽な料金や人脈につられてセミナーに参加して、このひとすごい!と思い込まされて高額なバックエンド商品に申し込んでしまうひとは、相手のことを安易に信用しすぎだと思うんです。
いきなり、信用が0→100になってますよね。
そうじゃなくて、まずは安価な商品なり無料で拾える発信内容を実践してみて、成果がでるのかどうか試してみる。
ブログに書いてあったこと
メルマガで教えてもらったこと
あるいは、有料でもフロントエンドのお試し商品、有料noteなどでもいいです。
すごい腹落ちした!
目が覚めました!
と、気分よくさせてくれる発信に反応するんじゃなくて、書いてあった内容を実践したらお申し込みが入ったとか、コンバージョン率があがったとか、そういう、目に見える成果の方に目を向けてください。
そうやって、信用できる人かどうかを少しずつ判断してください。
同時に、自分に合うかどうかも分かるので。
仮に本当に成果を出せるコンサルでも、そのアプローチ方法があなたに合う、合わないは別の話ですから。
恋愛でも、出会った相手を簡単には信用しないですよね?
コミュニケーションをとって、どういうひとかある程度わかってからお付き合いするか決めません?
知らずに直感でGOしたらヒドイ男だった…なんて、恋多き友だちから若い頃よく聞きましたが 笑。
嘘つきコンサルタントに騙されない方法まとめ
以上、3つのことを実践してもらえれば、分かりやすい似非コンサルに引っかかることはないんじゃないかなと、思います。
中には巧みで見抜けないひともいますが。
それから、実績を重視するひとも多いですが、だしたところでその実績が本物であると証明するのは難しいので、実績で判断するのも危険です。
クライアントから確認をとるにしても、そのクライアントとコンサルが影で組んでいる可能性だってありますし。
だから結局、そのひとが信用出来るかどうかは、情報を集めて自分で判断するしかないんですよね。
むしろコンサルタントがアピールしている情報よりも、コンサルタントが言っていない内容に目を向けた方がいいです。
そういう情報にこそ、真実が隠されています。
誰を信じるか、誰を疑うかはあなた自身が決めること。
多角的な視点で、判断するようにしてください。