例えばTCDが提供しているテーマは洗練されたデザインが売り。デモを見るとどれもスタイリッシュ。なのになぜか、TCDのテーマをカスタマイズして作ったサイトの多くはダサい。
中には、テーマの良さを全力で打ち消して、「ダサいのが正義だ!」と言わんばかりに主張してくるサイトもあります。個人ブログならそれも個性のひとつになるかもしれませんが、お店のホームページやオフィシャルサイトとなると話は別です。
この記事では、オシャレなテーマがダサくなってしまう主な理由と、どうしたらダサくなるのを回避できるかの対策をお伝えします。
ブログやホームページをカスタマイズしてみたけど何だかイマイチ、、、と感じている人は、ダサくなる原因を知って、修正できるところはぜひ見直してください。
サイトがダサくなる理由1:「写真」
シンプルなデザインほど、写真のクオリティで全体のクオリティが決まります。有料テーマのデモを見ると分かりますが、どれも写真がハイクオリティですよね。
それに対して、自作しているサイトの多くは圧倒的に写真が残念。- 素人が撮影した暗い写真
- 画質の低い写真
- トリミング位置が変な写真
- 被写体の装いやメイク、ヘア、表情がイマイチ
小さな面積で使用するならまだしも、見栄えのしない写真をトップページのメインビジュアルにバーンと載せてしまうと、どんなにオシャレなサイトも一気に格が落ちます。
また、プロに撮影してもらった写真でも、背景と装いが合っていなかったり単純に装いがイマイチだと、写真のクオリティは高くても訴求イメージはマイナスに働きます。
ホームページやオフィシャルサイトに写真を載せる場合には
- ハイクオリティな写真素材を使う
- オリジナル素材を使用する場合は(センスのいい)フォトグラファーに撮ってもらう
- 自分が被写体になる場合は服やヘアメイクをちゃんとする
ようにしましょう。1.については、おすすめの素材サイトを下記にまとめているので参考にどうぞ。
サイトがダサくなる理由2:「配色」
配色のルールを知らない人が適当にサイトのカラーを決めると、素人感がでてもれなくダサく仕上がります。「色」に関しては色んなタイプの失敗パターンを見かけます。
- ごちゃごちゃうるさくてチープな印象を与える
- 色のトーンがあっていなくて落ち着かない
- 彩度が強すぎて目が疲れる
- 背景色やフォントカラーが薄すぎて見えない
- 写真メインのサイトなのに、写真より色の主張が激しい
- 文字から伝わる情報と色から伝わる情報がちぐはぐetc…
色の役割って、ただ見栄えをよくするだけではなく、
- コンセプトを伝える
- 印象を定着させる(ブランディング)
- ユーザー体験を向上させる
といった役割を果たします。意図したメッセージを伝えつつ、ストレスを与えず長く滞在してもらえる配慮がされているかどうか、はとても大事。
色彩設計がきちんとされているサイトはユーザーの印象に残りやすいですし、再訪問にも繋がります。また、ユーザーの満足度やSEOにも貢献します。
うるさい、何となく落ちつかない、見にくいサイトは長く滞在してもらえず、離脱の理由になります。
「色」でダサくなる問題の対処方法は、
- プロに相談する
- 配色ルールを知る
のどちらか。
プロに相談するのが一番間違いないですが、配色の基本を学べばそこそこの仕上がりにはなる、、、はずw 無料で使えるカラーツールを紹介しておきますね。
↓12色の色相環から色を選択すると補色や類似色、3色配色など様々な配色パターンが確認できます。サンプルのイラストが表示されるので、配色イメージがつきやすいです。
↓下記のサイトもキーカラー別に色んな配色を確認できます。トーン別のカラーチャートも便利◎
わたしは普段上記のようなツールを参考にしたり、他にはWebデザインのギャラリーサイトを見たり、この配色ステキ!と思うものに出会えば都度Pinterestにストックしています。
サイトがダサくなる理由3:「コンテンツ量」
テーマのデモサイトは、すべての機能や仕様がフル装備になっています。
例えば会社のホームページ向けのデモサイトのトップページだったら、
- ヘッダーナビメニュー
- ヘッダー画像
- メッセージ
- 3つの特徴
- スタッフ紹介
- ブログ
- お問い合わせフォーム
- 地図
- SNSリンク
- フッター
のような並びになっていたり。でも実際サイトを作るときには、スタッフ紹介はいらない、お問合わせフォームは別でページを作るからいらない、地図も不要。といった感じで不要なコンテンツは削っていきますよね。
そうするとどうなるかというと、オシャレ感のない普通のサイトに仕上がったり、寂しい感じがしたり、シンプル過ぎて印象に残らないサイトになります。
カスタマイズすることで余白が多くなり間の抜けた感じになったりしてしまうんですね。デザインって緻密な計算でされているので、不要なコンテンツを削ることでバランスが崩れてしまうんです。
ただ、なんかイマイチな仕上がりだなと思っても、デザインの知識がないと具体的にどこをどうすればいい感じになるのか、その答えがわかりません。
なので、この場合の対処方法も、
- プロに相談する
- デザインの基本ルールを学ぶ
のどちらかになります。
初心者向けのデザイン本もたくさん出ています。知識を得るだけでも見え方が変わってきますよ◎
↓タイトル通り、デザイナーでない人のための、デザインの基本書です。デザイン関連で手に取る一冊目としておすすめ。
↓こちらも有名本です。デザインの進め方、要点がわかりやすくまとめられています。手元に置いて繰り返し読みたい一冊。
サイトがダサくなる理由4:「細かいパーツ」
これまで挙げた3つが、有料テーマを使ってもサイトがダサくなる主な理由ですが、自作した細かいパーツによってダサさを強調してしまっているケースもあります。例えばロゴ、バナー、ヘッダー画像など。パーツひとつと侮るなかれ。意外と、全体のデザインを台無しにしてしまうほどの破壊力を持っています 笑。
自分で素材を作る場合もやはり、色やデザインの知識は必要です。センスがない人は、スポットでデザインを外注するのがベター。ランサーズ、クラウドワークス、ココナラなど、安価に外注できるクラウドソーシングサービスもたくさんあります。
それでも自作したい人は、デザインの基本ルールを抑えた上でデザインするか、変に作り込み過ぎないでシンプルに仕上げましょう。オシャレなテーマがダサく仕上がる理由と対策まとめ
サイト構築に必要なコーディングやプログラミングとは異なり、デザインは専門的なスキルがなくてもなんとかなってしまいます。設定するだけなので。だからデザインは軽視されやすい。
でも、プログラミングは裏側の作業で表に見えないですが、デザインは人の目に触れます。目に触れるということはそれだけ、人に与える影響も大きいということです。安っぽい服や靴、アクセサリーを身につけていると儲かってなさそうと思われるのと同じで、サイトの見た目もその人の印象の一因になります。集客のためにサイトを運営しているなら、きちんとした印象を与えたいですよね。
突き抜けたオシャレ感は必要なくても、最低限、信頼してもらえるレベルのビジュアルにはしておきたいところ。
特に女性向けのサービスを提供している人や、パーソナルスタイリスト 、フォトグラファー、クリエイターなどセンスを売っている人は、ビジュアルの重要度が高くなります。ダサくない!と自信を持って言えない人は、写真、配色、素材の見直しをぜひ。
配色の相談やスポット的なカスタマイズの相談はわたしの方でも承っています。プロフィール写真や宣材写真のアドバイスも可能です。センスのいいフォトグラファーさんと組んで撮影も行なっているので、悩んでいる方はご相談ください。