ワードプレスの制作やレッスンをしていると、早く進むクライアントさんとなかなか進まないクライアントさんがいます。
その違いは何かというと、
「自分の強みや差別化するポイントがわかっていて、コンセプトが明確になっているかどうか。」
デザインもものづくりもコンセプトありきなので、コンセプトが明確だとサクサク進みますが、決まっていない状態だと、正解がわからないので右往左往しがちです。
下手すると、何度も変更を繰り返して完成しない、なんてことにもなってしまいます。
また、見栄えがいいだけのサイトなら簡単に作れますが「成果につながる」サイトとなると、根幹のコンセプトがかなり重要になってきます。
より多くの人を集客しようとするとコンセプトがぼんやりしてしまって、誰にも刺さりません。
競合が多い場合はコンセプトがかぶりやすかったり似たような感じになりやすいので、差別化できずに埋もれてしまいます。
どれだけ見た目を整えても、デザインの力だけでは無理です。ただ、このコンセプトメイク、苦手な人がすごく多いんですよね。
ということで、この記事では競合と差別化するコンセプトを考えるヒントをひとつお伝えします。
競合と差別化するコンセプトメイク
結論から先に言ってしまいますね。
「やらないことを決める」。
これ、よく言われることですが、何をやるかよりも、何をやらないかを決めたほうが思考しやすいんですよね。
やらないことは例えば、
- 自撮りはしない
- セミナーはやらない
- キラキラしない
こういったもの。
- 業界で常識とされていること
- 当たり前だと思われていること
- やっているひとが多いこと
を否定するのがポイントです。その方が差別化しやすくひとの目につきやすいので。
起業女子の多くは自撮りをするのが当たり前。だから自撮りはしない。
起業コンサルタントの多くはセミナーを開催している。だからセミナーはしない。
という考え方です。
スタッフを置かないフィットネスジム
具体例をあげますね。
エニタイムフィットネスというジムに去年から通っているんですが、ここのウリのひとつは「24時間いつでも通える」こと。
で、このジムは何をやっていないのかというと、日中を除いてジムにスタッフを置いていません。「スタッフを置かない」ことで人件費を抑えて、24時間営業を実現させています。
平日の朝から夕方まではいますが、24時間営業のうち夜間~朝はいないし、わたしの通っているジムは、日曜日はノースタッフデーになっています。
有名ジムはたくさんありますが、24時間営業のジムは他にないので(最近は増えてきてるかも?ですが)差別化できているんですよね。
平日にジムに通うのが難しいサラリーマンや学生に人気で、スタッフのいない平日の夜10~11時がピーク。この時間帯に行くとマシーン待ちになることが多々あります。
このように、当たり前すぎて意識していないことに意識的に目を向けることで、差別化できるアイディアが見つかります。
- 業界では常識とされているもの
- 当たり前だと思われているもの
- やっているひとが多いこと
を考えてみましょう。
「やらない」理由とデメリットのカバーもセットで
「やらないこと」を決めたら、「わたしは◎◎をしません!」「うちのサロンでは◎◎はやってません!」と発信していくわけですが、それだけでは不十分です。
「なぜやらないのか?」理由をセットで伝えないと説得力がありません。
「うちのジムには夜間スタッフを置きません。」
「うちのジムには夜間スタッフを置きません。人件費を抑えることで、月額の会員費を通いやすい価格にするためです。」
説得力があるのは後者ですよね。
それからもう一つ、やらないことによるデメリットをカバーする方法も必ず伝えます。
業界で当たり前にされていることには理由があります。必要だから、効率がいいから、結果がでるから、しているんですよね。
やらない選択をするとなんらかのデメリットやリスクが発生するはずです。
通常ジムにはスタッフさんがいますが、それはセキュリティ面や管理面で必要だから。スタッフがいないと聞くと、会員同士のトラブルや盗難など大丈夫かな。。。と不安になりますよね。
なので、やらないことで想定されるデメリットを必ずカバーします。
エニタイムフィットネスの場合は、人を置かないことで懸念されるリスクを回避するため、セキュリティーが厳重になっています。
防犯カメラはかなりの数置いてあるし、会員にはセキュリティーキーが渡されて、持っている人以外は入館できません。
まとめ
「やらないこと」を決めることで、競合と被らない差別化のアイディアが生まれます。
やらないことを発信するときは、その理由とデメリットのカバーをセットで行いましょう。
- ウリに惹かれる
- 不安に感じる
- 不安解消(行かない理由をなくす)
- 行くしかない
という流れで、見込み客からの信頼を得ましょう。