最近はすっかり起業女子ウォッチングから離れてしまったわたしですが、ここ数日関心を寄せているテーマがあります。
きっかけはTwitterで流れてきた投稿。
「CLASSY10月号に掲載されました!」って人の投稿がFacebookにガンガン出てるけど、ウン十万~百万の掲載料を払っている、ということは、その界隈のキラキラ起業女子なら知っています。何故ならみんな『お声かけ』いただいてるから!
春ぐらい?にCLASSYの広告代理店から、営業メールがきたひと、多いんじゃないでしょうか 笑。わたしのもとにも毎年営業メールが届きますが、今年はひどかった。。。
クライアントさん含め周囲の個人ビジネスをしている女性の方で、「お声がけ」されなかったひとが稀なくらい。しかも、同じテンプレメールが何度も来るという。。。
わたしも、運営している複数のブログから、合計5通くらい同じメールが来ました。
さすがにリストの共有できてなさ過ぎでしょ、と思ってクレームを入れて、やっとメールが来なくなりましたが。
代理店からの鬼営業のせいで、CLASSY自体にネガティブな印象を持たれた方がわたしの周りはほとんどでしたし、掲載料も高額です。「こんな手当たり次第営業をかけまくって、広告出すひといるのかな。」って、正直思ってたんですよね。
で、ちょうど上記のツィートが流れて来たとき帰宅途中だったので、近くのコンビニで噂のCLASSYをのぞいてみました。
感想は、
思ったより結構な人数載ってるーーーー!!!!!
Facebook広告でよく見かける人やアメブロ界隈で有名な方から、なんで全国誌に掲載したんだろう?と不思議に思う地方の人や、誰?て人までたくさん掲載されていました。
広告自体は集客のプロモーションの一環なのでいいんですけど、わたしが疑問に感じるのは雑誌掲載に関する投稿内容。
広告を出しただけなのに、アピールの仕方がちょっとおかしくないですか?と。
チラッとFacebookを覗きにいったのですが、広告を出稿したひとたちのアピール合戦がなかなか凄まじかったんですね。
起業女子たちの過剰な人気アピール
雑誌でもネットの広告でも、広告には通常「広告」や「PR」、「AD」といった表記がされています。
ブロガーさんがお金をもらって書いた記事にも「PR」と書かれていたり、「〇〇の提供でお送りします」など書かれていますよね。広告であることを明かさずにおすすめとして紹介すると、それはステマになりますし。
また、GoogleやYahoo!の検索結果画面に表示されるリスティング広告にも「広告」と書いてあります。
これらは、お金を払ってもらって掲載しているものなのかそうでないか、読者なりユーザーなりが区別出来るようにするためです。
でもなぜか、CLASSYに広告を出したひとはみなさん、あたかも広告ではないように(人気だから声がかかって掲載された風に)アピールしています。
代理店側から、「広告を出していただくことで、CLASSY掲載スクールとアピールできますよ」と営業されることもあるでしょう。間違った表現ではないので、個人的にはこれならOKゾーンだと思います。
でも、読者やユーザーに誤認を与える表現はどうなんでしょう。
以下、見かけた投稿とわたしの心の突っ込みです↓
「愛読している大好きな雑誌なので、お声がけいただけてとても光栄です!!!泣」
「お声がけ」じゃなくて、営業ね。
逆にお声がけいただいてないひと探す方が難しいよ?
ホットペッパービューティーからお声がけいただいてそんな喜ぶ?
「まさか本当に掲載されるなんて! 夢みたい!」
お金払ってるんだもん、掲載されなかったら詐欺でしょ。。
しかも、本人だけでなく周りのひとの反応もおかしい。。
「凄いですね!」
すごくない!
お金さえ払えば誰でも掲載できる!
「日々の努力の積み重ねのおかげですね」
努力なんていらん!
誰でも声掛けられてる!
上記のように、つい突っ込みたくなる投稿が散見されます。
さらには、本人だけでなく、その人が所属している団体のメンバーもこぞってアピールの援護をするという不思議。
広告を出した側が、ユーザーや読者が判別つかないどころか、人気サロンやコンサルタントであるかのごとくアピールするのはいかがなものよ、と。
それって自分の利益しか考えてなくないですか?
起業女子はいいカモ
広告を出すのはもちろん自由ですし、それで自己顕示欲が満たされて本人が幸せなら周りがとやかく言ういわれはありません。
ただ、広告掲載のお知らせ投稿につくコメントや本人の発信を見ていると、ちょっと心配になります。
本当にただの営業メールなのに、舞い上がって広告を出しちゃうひともいるのでは、と。
もちろん「雑誌掲載スクール、サロン」の看板を立てることで、集客しやすくなるメリットはあるでしょうし、新規のお客様→リピーターに定着するケースもあるでしょう。
でも、本当にその広告料をペイすることができるか、費用対効果を考えて出してるんでしょうか。
これは雑誌の広告に限らず、営業されて簡単に大金を払ってしまうひとって多いんです。
例えばHP制作なんかでも、制作会社から営業メールが来て、サービス内容の範囲もよく理解していないのにポンと何十万出して後からトラブルになったり。
最近よく見る共同出版や自費出版の類もそう。
個人ビジネスでは全て自分で判断をして責任も自分で取らないといけません。
営業トークに舞い上がって、しっかり調べもせず、確認もせず、安易に財布の紐を緩めてしまう。
企業を相手にするよりも、個人ビジネスをしている女性に売る方が、単価は下がるけれど断然簡単です。内容の薄い高額な起業塾にでもお金を払ってしまうくらいですから。
「有名雑誌に掲載される」
「本を出版できる」
キラキラしたい起業女子にはどちらもテンションが上がるフレーズですよね。
だから付け込まれるんです。
そしてカモリストに入れられて、他のところからも営業をかけられるんです。
CLASSYに掲載したらほかの媒体からも声をかけられました!
とアピールをしてるのも、うちにも広告を掲載しませんか?(有料で)と営業をかけられているだけですからね。
まとめ
雑誌の発行部数や広告収入が減少傾向にあり厳しいことは、出版社時代に身をもって体験していますし、広告代理店側がスポンサー探しに必死になる事情もわかります。
悪どい営業をしているわけではないので、営業するのが悪いこととも当然思ってません。
(リストの共有が出来てなかったのは問題ですけど)
営業される側が、正しい知識を持っておく必要がありますよ。
広告をだすなら、いきなり高額な広告料を払わなくても、もっと安く始められます。Facebook広告やインスタ広告は利用しているひとも多いですし、リスティング広告も始めやすいです。
地方の田舎なら、全国紙より地方のフリーペーパーの方が費用対効果は高いかもしれません。
広告出稿の経験がある程度ありリターンが予想できてるとか、広告予算が潤沢にあるなら話は別ですが、そうじゃないなら博打のようなもの。
それから、誤解を与えるような伝え方は個人的に好ましくないので、やめて欲しいと思ってます。
その行動は読者のためじゃなく、自分のためでしかないので。